デジ一眼からミラーレスへ
- 2017.12.02 Saturday
- 23:32
今年の乗鞍での紅葉狩りの時にちょっと感じて
その後の撮影でもかなり目立ってきたので
1つの傾向と言えるんだろうなあと思ってきたのは
カメラ愛好家のミラーレス利用が増えていること。
デジタル以前からカメラを利用してた人は
CANONやNIKONのデジタル一眼レフを使うのが
まあ当たり前という状況だったが
ここ数年変化しつつある。
ミラーレスカメラの利用者が本当にこの1年2年で一気に増えた。
その流れを作り出してきたのは
SONYやマイクロフォーサーズだ。
特にSONYはαシリーズをミラーレスにしてから
一気にハイエンドミラーレスを推し進めてきた。
ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7 ボディ ILCE-7
フルサイズミラーレスを広く普及させたと言える。
ただここ数年の動きはSONYの動きというよりも
オリンパスの動きが強いと言える。
OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー
オリンパスがOM-Dシリーズを発売して
それでこれまでデジ一眼を使っていた人が
一気にミラーレスへと降りてきているように思える。
今までのミラーレスやCANONやNIKONのデジ一眼に比べると
耐久性などに乏しくおもちゃ感覚ではないけど
安っぽさがあった。実際に安いモデルが多かったわけだが
ここ数年は10万円を超える上位モデルを多くラインナップしてる。
Panasonicも来年1月には4k60p動画対応の
ハイエンドモデルを発売する予定。
価格はボディのみで20万円を超える。
これはデジ一眼でもミドル以上のモデルに相当する価格だ。
デジ一眼からミラーレスへと
変更をする人は価格がその変更の理由ではないことは確かだ。
これまではデジ一眼>>>ミラーレスというものがあって
デジ一眼は上から目線みたいな感じが強かった。
ただSONYのαシリーズがミラーレスの高級化を進めて
オリンパスやPanasonicもハイエンドモデルを多く発売。
昨今人気となってるのはハイエンドのミラーレスカメラだ。
理由の1つはデジ一眼から移行しても性能的に遜色ない
ミラーレスカメラが発売されたことがある。
ただそれ以上に大きいのは
カメラ愛好家の高齢化だろう。
60代70代のカメラ愛好家は非常に大きい。
フルサイズ+大口径レンズは非常に重くて
僕でさえ負担を感じて躊躇するのに高齢者がそれらを持つのは
それはまた大きな負担だ。
それで撮影に出かけないなら意味がないこと。
重量やサイズの負担を軽減する目的でのミラーレス利用が
増えている感じだ。
こないだ大井平公園で高齢者が話をしてたのを横で聞いていた。
1人がオリンパスのミラーレスに、もう1人がSONYのを持っていた。
他の人はCANONやNIKONのを使ってるけどミラーレスについて
非常に興味深そうにあれこれ質問をしてた。
圧倒的に軽くて負担が減って出かけやすくなったと。
それを聞いてたCANONやNIKONのデジ一眼のメンバーが
うちもそろそろ変えようかなどと話をしていたものだ。
その話の中で出てたけどレンズのラインナップも
マイクロフォーサーズを中心にそろってきたと言っていた。
ライカ DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0
Panasonicの12-60mmがCANONのLレンズ並みに良いと
話をしていた人もいたし
もしミラーレスを買うならオリンパスの12-100mm f4PROがいいと
おすすめしていたりしていた。
高齢者のカメラ愛好家の情報交換の中でも
身体的な負担が大きいフルサイズやデジ一眼をやめて
ミラーレスへ移行しようという動きは出ているようだ。
それに合わせたボディやレンズをうまく発売して
その需要を受け止めているという状況だろうか。
この流れがつらいのはCANONやNIKONだろう。
CANONはEOS Mシリーズをなんとかしようと
躍起になっている感じはあるが
NIKONは正直Nikon1を捨てつつある今は頭打ちに。
今後の成長路線がNIKONは読めなくなりつつある。
それでもデジ一眼にこだわり
ボディやレンズの軽量化を進めるならそれもありだと思うが
Dfシリーズはせっかくのチャンスだったのに後継機などを出さないのは
もったいないなと思う。いったいどうするつもりなのか。
このまま行くと赤字が出てその後海外メーカーの餌食に
なりかねないし中国メーカーあたりに狙われてる気がする。
ということでフルサイズ・デジ一眼からミラーレスへの流れは
高齢者を中心に進んでいるようだけど
僕はここ数年でミラーレスからフルサイズへと移行をしつつある。
そういう流れもありだろう。時代に逆行してるのかなあ。