先日イオンの携帯電話売り場にて
子連れの女性が売り場の片隅の
格安SIM販売コーナーでパッケージの説明を
じっくり見ていた。
僕がよく行くイオンでは
主に2つのパッケージを販売している。
1つはb-mobileの通話+定額データのSIM。
これは月額2270円で通話と150kbpsの定額データを
利用することが出来るもの。
もう1つはIIJmioの定額データSIM。
月額945円で200kbpsの定額データを利用できる。
女性はこのパッケージの説明を見比べていた。
結局どうしたんだろうな。
最近はスマートフォンが普及しており
スマートフォンを持ちたい人が増えている。
しかしスマートフォンは月額料金が高い。
いくら端末が実質0円で購入することが出来ても
毎月の支払が6000円から7000円もあったら
その負担はとても大きい。持ちたいけど持てない人は多い。
そんな状況で月額2270円とか月額945円の表示を見ると
これは!?と思ってしまうのだろう。
ただこの安さに何か罠はないものかと
疑ってしまうのかもしれない。
月額2270円のプランだけど
b-mobileのスマホ電話SIMというものだ。
Amazonでも発売している。
Amazonやイオンでの販売価格は3150円でこれは初期費用分だ。
このスマホ電話SIMは通話+定額データのSIMパッケージで
実はこの手の格安SIMで通話プランがついているのは
非常に少なくその少ない中の1つだ。
2270円の内訳は1290円+980円となる。
通話プランが3つあるがプランSが1290円。
これは無料通話が1365円分ついて30秒21円の通話料となるプラン。
プランMとLがあるが単価が安くなり無料通話分が増える形で
たくさん通話する人はそちらのほうがオススメかと。
定額データは月額定額980円のプランとなる。
これは150kbpsの低速な通信を利用できるプラン。
定額なのでいくら使っても980円だけど速度は150kbpsのまま。
他に1980円と2980円のプランがあり
1980円のプランは月1GB、2980円のプランは月2GBの
高速通信を利用できる。高速通信を使い切ったら150kbpsで
使い続けることが出来る。
このスマホ電話SIMだけど
利点は安く利用できることだけど
キャリアのプランによくある家族割や家族間通話無料がない。
今携帯電話を利用していてその通話相手が家族ばかりで
普段は無料で利用できている人は乗り換えに不向きだ。
1台で通話とデータ通信を集約できるので便利だけど
僕としては通話用と通信用と2台の端末を持てばいいと思ってしまう。
ただ1台で済ませられればそれは理想だけどね。
キャリアでこの手のプランを契約すると
ドコモなら780円+315円+5460円で6500円ほどかかる。
もちろんこのドコモのプランの場合は
150kbpsのような速度制限なく利用できるけどね。
この価格差はかなり大きいかもね。
もう1つのIIJmioのSIMパッケージだけど
月額945円で利用できるのは
高速モバイル/Dのミニマムスタートプランだ。
これは月額945円で200kbpsの定額データを利用できるSIM。
通話は利用することが出来ない。
普通のスマートフォンをデータ通信用で利用できる。
いわゆるガラケーで利用しようとしても使えない。
このデータ通信だけの月1000円弱のサービスは
今非常に多くの業者が参入していて
競争が極めて激しくなっている。
IIJmioはb-mobileとともに初期にスタートした会社だけど
競争によりサービスは向上しており
最初は128kbpsだったのが4月1日より200kbpsに高速化した。
さらに6月1日には月額945円のプランでも
月500MBまでの高速通信を利用できるようになった。
他社も競争により良い条件が増えていて
なかでも今注目なのはOCNのモバイルエントリーd LTE980だ。
これは月980円で1日30MBの高速通信を利用できる。
30MB使いきったら200kbpsの低速通信となる。
IIJmioは月500MBでOCNは1日30MBとなっており
月トータルではOCNは900MBほど高速通信が利用できて
このプランは去年では月1980円のプランに相当するもので
競争によりサービスの質が向上してきている。
イオンで販売しているIIJmioの945円のプランも
とても魅力的だ。どれくらい魅力的なのかというと
僕が今利用しているプランだ。
自分で利用しているので当然魅力的。
魅力的でなければ他社のに乗り換えるからね。
実際200kbpsの通信速度は低速と言われているけど
普段の利用で遅いと思うことはほとんどない。
例えばモバイル回線でYouTubeを視聴したりすると確かに遅い。
またスマホ写真のバックアップをしようとしても時間がかかる。
アプリのアップデートなどもかなりの負担だ。
こうしたことは自宅Wifiで行なうようにすれば
外での利用はすこぶる快適と言える。
6月から月500MBの高速通信が利用できるけど
それがなくてもオススメのプランと言える。
なお945円のSIMは定額データプランなので
通話は出来ない。
僕の場合ドコモの通話用のガラケーを利用している。
月の費用はドコモが980円+315円+399円で1700円ほど。
IIJmioが945円となっている。
ドコモはパケ・ホーダイWを解約すれば400円ほど安くなるし
メールを使わないのならiモードも解約すれば
月額980円で利用できるようになる。
それを考えれば僕としては携帯+スマホ(格安SIM)の
2台持ちをオススメしたい。
b-mobileのスマホ電話SIMなら安く1台持ちも可能だが
スマホ電話SIMは
通話において家族間通話無料が利用できなかったりするし
定額データにおいても他社に比べてちょっと弱い。
どうしても1台にしたいという理由がないなら
2台持ちがオススメだ。
そういう意味でもイオンで吟味してた女性には
IIJmioのSIMを薦めたかったな。
この手の格安SIMだけどドコモの回線を利用したMVNOサービスだ。
通常ドコモ、AU、ソフトバンクなどの各キャリアのスマホは
SIMロックがかかっており他社のSIMでは利用できない
しかしb-mobileやIIJmio、OCNなどのしMパッケージは
ドコモ回線を利用しているのでドコモのスマホが利用できる
この手の格安SIMは月々の料金は安いけど
スマートフォンは各自で購入する必要があり
人によってはそれがネックになるのだが
ドコモの端末をAmazonなどで安く買えば
それを利用することが出来る。
携帯キャリアだと7万とかで売られてる端末も時が立場
新規0円とかで販売される。そうしたものは未使用のまま売却される。
そして未使用新品の白ロム(未契約端末)として販売される。
2012年夏モデルのF-11Dはドコモの端末だけど
これは定価が元々安いことも有り
新品の白ロム価格も1万円ちょっととお買い得になっている。
非常にコンパクトな端末でオススメの1台だ。
他には・・
この辺りが高性能で比較的安く買える端末と言える。
もちろん最新のXperia Zなども白ロムで買えるけど
5万以上する。
格安SIMが何故安いのかと聞かれることがあるが
ドコモなどのプランでは
月6000円から7000円の支払いが必要だけど
一方で7万円近い端末が実質0円で購入できたりする。
24ヶ月で分割すると月3000円近い料金を
キャリアが負担してくれることになる。
高価な月額料金にはそれなりの端末購入支援金が含まれてるわけだ。
逆に言えば安く端末を買っても
2年経って継続したりした場合など
新たな端末購入を伴わない場合などは
無駄に月額費用を支払っていることになる。
よく端末の転売を行っている人は
普通に端末を買わずに高額な料金を支払ってる人を
養分と呼んでいるけどまさにその通りで
スマートフォンで高額なパケット代を支払ってる人は
2年おきに最新端末を購入して乗り換えたりするべきかなと。
そうしないと他の人の養分になってしまうから。
携帯電話だけで月1000円程度の支払いの人は関係ないけどね。