自宅の電話はもうずっと前からIP電話になっており
多くの家でひかり電話などが普通に使われている。
正直IP電話であることを意識することがほとんどない。
それは光ケーブルで通信が行われるため回線の品質が
とてもいいからだろう。
一方で最近注目されているのはモバイルIP電話。
少しずつ普及はしているけど
3G回線などではそれほど品質がよくなく
遅延も大きいのでまだまだな感じだ。
とはいえLTEの普及などで今後モバイルIP電話は
大きなシェアをとるのではないかと思っている。
先日Fusion IP-Phone Smart用のiOSアプリが
リリースされた。SMARTalkと名付けられたアプリは
常駐しなくてもプッシュ通知で着信出来るので
LINEなどと同様バッテリー消耗を抑えることが出来る。
Acrobits Softphoneがベースになっているらしいが
品質は結構高く評価も高い。
Fusion IP-Phone Smartはクレジットカードさえ登録すれば
基本料無料で利用することが出来て
050番号を得て着信スルことも出来る。
非常にありがたいIP電話サービスで登録者は多い。
利用者同士なら通話料は無料で
それ以外でも30秒8.4円と携帯電話の
30秒21円よりも安くお得だ。
問題は3G/LTE回線での通話品質だけど
これは回線による。
例えば格安SIMでは
b-mobileの回線では遅延などがやや大きめのようだ。
一方で
OCNの回線では応答も早く速度も維持されており
比較的問題なく利用できるらしい。
OCNといえば050plusを自身で提供しているため
モバイルIP電話に対応できる品質の回線が
用意されているのかもしれない。
そのOCNの050plusだけど
ちょっと前まではかなり派手なCM攻勢をしていたけど
最近はあまりCMを見かけなくなってきた。
月額315円かかることが明らかにネックになっている。
この手のIP電話は利用者同士が無料なのだが
最近だとLINEなどが普及して
利用者同士無料は必ずしもIP電話アプリに頼らずとも
利用できるようになってしまった。
一方で定額データSIMを利用する人は
基本料無料のFusionのサービスに流れてる。
050plusは確かに通話料は安く特に固定電話への通話料は
かなり安く抑えられるけど今の時代
固定電話への電話機会などほとんどないため
あまり魅力的でもなかったりする。
Fusionのように基本料を無料にして
番号を持ってもらい
逆に相手からの着信による着信料収入に期待するほうが
ビジネスとしてうまくいくのかもしれない。
とにかく利用者が増えないとメリットがないので
今の月額315円のサービスでは今後厳しいと思う。
OCNの格安SIM利用者は無料で利用できるようにするとか
あれば相乗効果は大きいと思うけど。
他にモバイルIP電話サービスは何があるんだろう。
ServersMan 050というサービスはDTIから行われてるようだが
これは月額490円の格安SIMサービスのオプションとして
利用できるようだ。ただ月額315円かかる。
7月までは無料らしいけど。
もっともこの490円のSIMは安いけど100kbpsと低速で
なおかつ品質もそれほど高いはないので
3G回線での利用はかなり条件的に厳しく
IP電話品質もよくないようだ。
G-Call 050というサービスも行われてるようだ。
月額基本料は294円。これで050番号を得ることが出来る。
通話料は050plusに近く国内固定3分8.4円と
携帯1分16.8円は同じ。
ただ国際電話は多少安いようだ。
同一サービス同士は通話料無料のようだが
050plusに比べると無料通話先は圧倒的に少ない。
そもそも利用者が少ないし無料通話の提携IP電話が全然ない。
着信が必要になる場合は050番号発行などが必要になり
そこにコストが発生するわけだが
発信専用のIP電話サービスならば
もう少し敷居は下がる。
例えばSkypeOut。
SkypeOutの場合は接続料+通話料と言う形になるけど
クレジットカードの登録は不要で
コンビニなどで購入できるSkypeクレジットを買うことで
利用することが出来る。
GoogleのIP電話サービスも
クレジットカードで10ドル単位でチャージする必要があるが
GrooveIPのようなアプリを利用することで
格安の国際電話をかけることが出来る。
国内もかけれるけど遅延がかなり大きくあまり使い勝手はよくない。
他にも国際電話カードとスマホアプリを利用して
安く海外や国内に通話する手段は多い。
ただこうした番号を得られない格安通話サービスの場合は
相手側に着信番号表示がされないため
実際の利用はかなり不便かなと思う。
その点電話番号がもらえるサービスは
例えば着信の予定がなくても
相手に毎回同じ050の番号が表示されるだけでも
導入のメリットはあるかなと思う。
まだ発展途上のIP電話サービスだけど
自宅Wifiなど回線状態が良い環境なら
かなり高品質で利用することが出来る。
SIMカードを利用せず
自宅でスマホ白ロムをWifiで利用するようにすれば
自宅でも基本料無料のIP電話環境を構築することも可能。
そして同じサービスのモバイルIP電話を持てば
自宅とモバイル間で無料通話が出来る。
必ずしもIP電話である必要はないけど
こうしたVoIPサービスを有効に利用するために
自宅に無料通話先を用意しておきたい。
モバイルと自宅のVoIPでの繋がりが出来れば
家族間の連絡もはかどることだろう。
自宅に置くスマートフォンはSIMは不要で
安い白ロムでも買っておけばいい。
iPod touchは高いし通話に不向きだから
ドコモMVNOの格安SIMが使えない
AU系の白ロムなんか安くていいんじゃなかろうか。
モバイルIP電話だけど
携帯電話の代わりとして利用するのではなく
スマホを子機として利用することが出来る
究極の内線電話システムとか考えれば
かなり便利な世の中になりそうだ。